LOUVRE - DNP MUSEUM LAB
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展示内容
ルーヴル - DNP ミュージアムラボ 第5回展
ファン・ホーホストラーテン≪部屋履き≫問い直された観る人の立場
開催期間:2008.12.6[SAT]-2009.5.16[SAT]
© Musée du Louvre/A. Dequier - M. Bard
ルーヴル - DNPミュージアムラボ第5回展は、ルーヴルのオランダ絵画コレクションの中でも、最も優れた作品のひとつに数えられる、サミュエル・ファン・ホーホストラーテンの≪部屋履き≫が登場します。ファン・ホーホストラーテンは、レンブラントに学び、フェルメールと同じ時代を生きた17世紀オランダ絵画の黄金時代を代表する画家です。特別な空間への関心から生まれたこの作品は、オランダ風俗画の典型的な「室内」を舞台にしながら、極めて珍しい人物のいない作品となっています。手前から奥へと続く無人の部屋に描かれる、箒、部屋履き、鍵、ロウソク、画中画。静けさの支配する空間は、視線を進めるにつれ、意味合いを増すかのように見る人をその中に捕えていきます。今回のラボの体験では、観客は自ら作品を分析、解釈しながら、画家が周到に作品に仕込んだ演出を見つけ出していきます。
観ることによって作品に参加する
≪部屋履き≫は、遠近法やだまし絵など、絵画における空間表現について、ファン・ホーホストラーテンの研究成果を最もよく示す作品のひとつとされています。画家はさまざまな視覚効果が得られるように作中にいくつもの仕掛けをほどこし、それを目にした観客が自らの視線の役割に気付き、作品との関係を問い直すことを期待しています。
ミュージアム・ラボ第5回展では、鑑賞や理解だけではなく、観るという行為が役割をもち、画家との共同作業に参加するかのように作品との対話を体験していただきたいと考えています。
観る者を絵画の中に招き入れるイリュージョンの秘密を知る
この絵を前にすると、なぜ、実際の室内を見ているような印象を抱くのでしょう?観る人の視線は、どのようにして連なる部屋の奥へと導かれていくのでしょう?第5回展では、いくつかのアプローチにより、観客の視線を誘導しながら作品の中へと巻き込んでいく、絵画のイリュージョン・錯視の秘密に迫ります。
作品の中に描かれた室内を人間のスケールにまで拡大したインタラクティブな映像空間では、その中を自由に歩きながら空間の連なりを体感してみましょう。別のディスプレイでは作品を作業台にのせて調査する研究者のように、ファン・ホーホストラーテンの空間表現を分析し、彼の絵画技法の妙を理解していきます。さらに、画家が生涯を通じて探求した視覚へのこだわりはどのように具体化されたのか、いくつかの代表作の中にその典型を探し出して解明していきます。
作品を自ら解釈してみる
この作品の中に登場する箒や鍵といった日常の品々には象徴的な意味が含まれていると言われ、ときに作品を解釈する重要な手がかりと考えられてきました。えも言われぬ不思議な雰囲気をかもし出すこの作品の中に、私たちも何か秘められた意味を見出すべきなのでしょうか?
それまで単に≪室内の情景≫と呼ばれていた作品が、19世紀の人々によって新たに≪部屋履き≫と名づけられたように、第5回展は、作品をご覧になる皆さんお一人お一人の印象によって新しい解釈をしていく場にもなります。ここでは、同じ作品を鑑賞した他の人たちがどのような印象を抱いたのか、表明されたすべての解釈・印象をリアルタイムに共有することも可能です。参加者は、作品との関係が多様であることや、その解釈が時とともに移ろっていくことも同時に発見できるでしょう。
作品の前に立つたびに、作品を再発見する
自分と他の観客の解釈が同じだとわかったとき、あるいは、違う見方をしていると気がついたとき、もう一度作品の前に立ち戻り、視線の役割を意識しながらあらためてこの絵に視線を向けてみましょう。綿密な計算のもとに描かれたモチーフや、絵の中における視線のリズムなど、画家の意図を理解した目は以前と同じ見方をするだけではなくなり、その絵から受ける印象も変わりうることに気づくかもしれません。そのとき、はじめて出合ったときとは違った、新しい関係をこの作品と築き始めている自分を発見することになるかもしれません。
サミュエル・ファン・ホーホストラーテン(ドルトレヒト、1627 - 1678年)《室内の情景》、もしくは《部屋履き》


1654‐1662年の間
油彩、カンヴァス
縦1.03m、横0.70m
パリ、ルーヴル美術館蔵
R.F. 3722


© 2008 Musée du Louvre / Georges Poncet
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