LOUVRE - DNP MUSEUM LAB
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展示内容
ルーヴル - DNP ミュージアムラボ 第10回展 古代ギリシアの名作をめぐって ー 人 神々 英雄 会期2013年2月1日(金)〜9月1日(日)

 神々どうし、あるいは人間や超人的な力を持つ英雄たちとさまざまなドラマを繰り広げる古代ギリシア神話の神たち。彼らの姿は紀元前に作られた彫像や壺の絵などに生き生きと描写されています。

《赤像式萼形クラテル》、通称《アンタイオスのクラテル》
《赤像式萼形クラテル》、通称《アンタイオスのクラテル》
陶器画家エウフロニオスによる署名、陶工エウクシテオス作といわれる
アテナイ、紀元前515‐紀元前510年頃 
粘土
高さ44.8 cm、直径 55 cm
チェルヴェーテリ(イタリア) 出土
カンパーナ・コレクション、1861年
古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術部門
G103(Cp748)
パリ、ルーヴル美術館
© Photo DNP / Philippe Fuzeau

 「古代ギリシアの名作をめぐって — 人 神々 英雄」で紹介するギリシア陶器の傑作、《アンタイオスのクラテル》(壺)に描かれた、敵の巨人アンタイオスを倒すヘラクレスはそのドラマのひとつ。もっともよく知られた英雄の一人であるヘラクレスはゼウス神と人間の女性との間に生まれ、怪物や盗賊を素手で倒すなどの怪力で名をはせました。紀元前6世紀末に活躍したギリシアの画家エウフロニオスは、この《アンタイオスのクラテル》に表現豊かに肉体を描き出しています。

 もうひとつの展示作品である彫像《休息するヘラクレス》は、同じくギリシアの彫刻家リュシッポスの作品をもとに作られた模刻。ライオンや牡牛と戦うなどの「12の功業」を終え、棍棒に身を預けてたたずむヘラクレスの美しい筋肉には息をのむばかりです。

 この展覧会では、さまざまな鑑賞システムがクラテルや彫刻作品を読み解く鍵となります。アトリビュート(持物じぶつ)などで古代ギリシアの神々を識別する方法や、解剖学に基づく完璧な人体表現を探求してきた古代ギリシア芸術の進化と、高い造形力の秘密に迫ります。

 またこのクラテルは、古代ギリシア時代に「シュンポジオン」と呼ばれた宴会で使われたもの。現代の「シンポジウム」の語源であり、ギリシア語で「共に酒を飲む」という意味であるこの宴会は、男性が集まり、葡萄酒を酌み交わしながら討論やゲームを楽しむ場でした。展示作品のひとつ、《ディオニュソスの仮面》はこのシュンポジオンを司る葡萄酒の神の仮面。会場ではギリシア人にとって重要な社交の場であったシュンポジオンを想像させる空間の中、古代ギリシア音楽の再現を聞きながらその雰囲気を体験することができます。

 この展覧会は西洋文化・西洋美術のルーツであり、今もその柱のひとつである古代ギリシア文明と美術を知ることができる貴重な機会です。当時の芸術品を前に人、神々、英雄が織りなす太古の物語を生き生きと感じることができるでしょう。

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