ルーヴル - DNP ミュージアムラボは、美術作品の「見かたが変わる」ことで、「見えかたが変わる」楽しさをより多くの方々に広げるために、アート体験を通じて、鑑賞者それぞれの内面で起こる「感覚がひらく」状態をより多くの方に体験していただくために「感覚をひらく」イベントを開催しています。
展覧会とトークショウをセットで楽しむ第10回展関連イベント
「感覚をひらく」イベント vol.5
島田 雅彦(小説家)
ナビゲーター:湯山 玲子(著述家)
『なぜ? 男は集い、酒を飲むのか? 〜古代ギリシアから立ち飲みバルまでの事情〜』
西洋文化・美術のルーツであり、今もその柱のひとつである古代ギリシア文明と美術を知る機会を作るべく2013年2月1日からスタートした、ルーヴル – DNP ミュージアムラボの第10回展「古代ギリシアの名作をめぐって ― 人 神々 英雄」。本展では、「古代ギリシア美術」をテーマに、紀元前5世紀のギリシアの画家エウフロニオスが制作した《アンタイオスのクラテル》(壷)などが展示されています。
ギリシア神話で最も有名な英雄ヘラクレスが巨人アンタイオスを退治する一場面が描かれた《アンタイオスのクラテル》は当時「シュンポジオン」(現代のシンポジウムの語源)と言われる宴会で使用されたものです。古代ギリシアの人々は食事の後、男性だけが参加できるシュンポジオンでお酒をのみながら「政治」「恋愛」「道徳」「芸術」など様々な事を話し、楽しんだとされています。
今回の感覚をひらくイベントvol.5では、日本をはじめ世界の酒場文化に詳しく、古代ギリシア劇の再現を起源とするオペラにも造詣の深い小説家の島田雅彦さんをお迎えし、「なぜ? 男は集い、酒を飲むのか? 〜古代ギリシアから立ち飲みバルまでの事情〜 」と題し、トークショウを行います。ナビゲーターとして、クラブカルチャーからクラシック音楽まで、国内外の文化全般を網羅している著述家の湯山玲子さんと共に、文学、アートなどの文化人に代表されるホモソーシャル概念(男性同士の強い連帯関係)について、ヨーロッパの酒場文化についてお話しを広げてゆきたいと思います。
(※日本語のみ)
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